ふと思い出す人

2005年2月13日
コネと実力に関する話です。

以前、一緒に働いていたMさん。
私が退社した後、辞めて、他のお店に勤務したようです。
今どうしているのか、さっぱりわかりません。

その人はなんというか、
今でも連絡のある元同僚との間では、
「なんか幸薄そうで、気になる」存在なのです。
メールの話題主になったりしています。

当時も、やる気はあるのですが、微妙に空回りして
上司から怒鳴られ、罵られ、蔑まれ・・・。
かばおうとしても、カバーできないことをやらかしてまして・・・。

前向きなんです、熱心なんです、いじらしいんです。
でも、なんというか
「それって、今やらなくちゃいけないこと?!」
と問いただしたいような。

−*−*−*−*−*−
会社に来客があります。
午前10時の約束です。
という状況下において、
まず応接室を掃除してから、
ポットに水を入れて沸かすような人でした。
ポット沸かしてから掃除すればいいのに、
と思いませんでしょうか?


当然お客様がいらしたときには、
まだお湯が沸いてなくてお茶が出せない、
上司に怒られる、泣き出す、
次の仕事が進まない・・・という悪循環。
−*−*−*−*−*−

当時の上司が激怒しまして、
「Mario、あいつの履歴書持ってこい!!(−−#」と。
何をするのかと思っていましたら、
【某県内高校偏差値ランキング】を検索後、
「うわ〜・・・お前も見てみろよ、これ」と。

「お前も、大概馬鹿だとは思ってたけど、
お前の出身校はそこそこだったなあ・・・
あいつと一緒にして悪かったな」

(や、もう慣れましたけどね。)とは言えませんでした・・・。

本人が一生懸命なのは伝わるんですが。
空気を読む、ということができなかったようでした。
(社会人として致命的なのでは。)

そのMさん、先だって
私の師匠が研修に行った先で会ったようです。
一緒に働いていた会社の次の職場も辞めていたようです。

師匠に向かって「また連絡しますね!」と連絡先を聞いたようです。

ところが、師匠のたまいていわく、
「他の人は『ついでだし』と
最寄まで見送りに来てくれたんだ。
Mさん?いや、来なかったよ?」との事。
もちろん、その後の連絡などまるでないそうで。

多分、蛇蝎のごとくに嫌いな私が今、
師匠の下で働いているから、連絡なんぞするものか、
ということなのでしょうが。

あちこちへ研修に行って、無駄金払うなら、
私のことなんて目をつぶって師匠に教えを乞う方が、
Mさんには理解しやすくて、
一番確実なのになぁと思うのでした。

コネを掴み取るにも、運が味方することはあると思うのです。

正直、私自身、今の師匠に連絡を取るのは、
考えあぐねて、悩みまくって、
恥を忍んで
「今更こいつ何言って来てるわけ?!」と思われるのを
百も承知でした。

頭のどこかで、自分に足りないものが
見えていたからかもしれません。
事実、師匠に教えていただく中で、
霧の向こうにあったものが、
少しずつですが、クリアになって
自分のものにできてきつつあります。

嘆くことならいつでもできるし、
落ち込む事だっていくらでもできる。

問題は目の前にあるものを
掴み取るために、手を差し出す気持ちが有るか無いか。

もし、Mさんが更なる成長を求めて、
私よりも先に
師匠のところへ来て師事していたのなら、
私なんて足元にも及ばなかったかもしれないのに。

そう考えると、残念で仕方ないのです。

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